『とと姉ちゃん』ちょっとした違和感

爽やかで芝居上手なヒロインで、心地よい朝の時間を楽しんでいる。
ホームドラマのお約束でもあり、舞台が弁当屋でもあるので、食卓のシーンが多いのだげ、先日、妙な違和感を感じてしまった。

主人公家族と住み込み先の弁当屋の一家が、夕飯の食卓を囲むシーン。
遅れてきた主人公が揃ったところで皆で「いただきます」と言って食事が始まるのだが、誰一人として合掌する人がいないのだ。
イマドキそういう美しい所作がなくなっていることは知っているが、昭和初期の普通の家庭であれば、ちゃんと手を合わせて「いただきます」するのではないだろうか。まして、早くに死んでしまった父親は家族揃っての食事をよしとしていたらしいから、なおさら不自然に感じたのだ。

自分を含め、普通の家庭生活がガサツになった現代から見ると、ドラマの中の日常生活での所作も言葉遣いも程よく美しくて、好感をもって観ていたせいか、妙な違和感がぬぐえない。